#桃太郎 #書いてみた

※この文章を読む時のお願い
・この物語はフィクションです。実際の人物、団体とは全く関係ないことをご承知おき下さい。
・読む時は、小栗旬が桃太郎役のペプシのCMのBGMを脳内再生してお楽しみ下さい。
・#の使い方合ってますか?

   ある所におじいさんとおばあさんがいました。
-中略-桃太郎はすくすくと育ちました。
桃太郎は役所勤めだったのですが、ある時人生という名の鬼が自分の心の中に巣くっていることを悟りました。そこで桃太郎はその鬼を倒すためにとりあえず家出することにしました。
                   ※                                ※
家出することを事前に知ったおじいさんとおばあさんは、年金も貰えるかどうかも不安定な昨今、老後の安定した収入源を失うことを恐れ、何としてでも桃太郎を家に留めようと画策しました。
                  ※                                 ※
おばあさんは食事に薬を盛りました。飲めば当分は長い時間動けない薬です。桃太郎は普段からデスクワークだったので多少動けなくなっても仕事には差し支えありません。利益は得たまま、桃太郎の家出だけは避けられると思ったのです。しかしおばあさんはひどい老眼で、盛る時にその薬とただのビタミン剤を見間違えており、食事後桃太郎はますます元気になっただけでした。一方おばあさんはそれに気づかず、気づいた時には視界がグニャリと歪んでいました。
目が覚めた時には視界に桃太郎がおり、看護されていることが分かると、しめたものだと思いました。おばあさんはもう家事に辟易していたのです。多少動きの自由は無くなりますが、別に自分が産んだわけでもない桃太郎ともう愛情も尽きたおじいさんの分の家事をしなくていいと思うと嬉しくてしかたありませんでした。
                     ※                           ※
おじいさんはおばあさんが倒れたということを聞き、芝刈りから飛んで帰ってきました。そして、おばあさんが布団で寝ているのを見て、ニヤリとしました。おじいさんは最初からこうするつもりだったのです。芝刈りに出かける前にビタミン剤と薬を入れ替えておきました。そしておばあさんが倒れた責任を桃太郎に押し付け、収入源を確保するだけでなく老老介護を回避することもできると考えたのです。これで安心して余生を過ごせると思うと笑いを堪えるのに苦労するほど嬉しくてたまりませんでした。おじいさんは現役時代から密かに脱税して金を貯めていましたが、桃太郎がそんなこと知る訳ありません。年金と桃太郎の収入も使って怪しませない程度に芝刈りをしつつ、大好きな賭け麻雀でもしようと思っています。
                      ※                            ※
桃太郎は食事中目の前でおばあさんが倒れるのを見ました。桃太郎は急いで救命措置を施し、布団に寝かせました。危なかった…桃太郎としてはおばあさんがもし死んでももう用済みなので悲しくもなんともないのですが、役所でおじいさんとおばあさんの年金を不正に水増しして着服しているので、今死なれるとバレてしまったからです。桃太郎は逆に好都合になったと思いました。家でおじいさんの秘密の金の隠し場所を探す時の障害が無くなったからです。役所勤めで桃太郎はおじいさんの脱税に気づいていました。おばあさんは普段から家にいますが、おじいさんは殆ど家にいないので、おばあさんが動けない今探すのは容易です。多少介護の必要はあってもそれ以上の報酬が得られそうなので桃太郎はウハウハでした。


鬼は誰の心の中にもいるのですね


自分より強いヤツを倒せ

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コメント: 1
  • #1

    しー (木曜日, 27 10月 2016 18:37)

    qualityちょーたけー

    しゃーぷのつかいかたはあってんじゃね?

    3人の心情を読み取りやすい、非常によい文だ。